2015年6月29日月曜日

お墓の施工事例 洋型

本日はお墓の施工事例をご紹介いたします。


墓地:唐湊・カトリック墓地
敷地:縦2M 横3.6M


使用石材 

・G663(中国産)
  墓石・縁石・中央部張石

・ポルフィド(イタリア産)
 張石・花壇縁石

原石より自社加工



降灰の掃除も考慮して外柵は設けず、花立等も置かずに、極力シンプルにして、
高さは低く抑えたいとのお客様のご意向もあって、墓地で実際のお墓を見ながら
イメージのすり合わせを行ってまいりました。

花立を置かない分、花壇を両側に設けてお客様自ら植え込みをされました。
撮った時点では、植えたばかりの段階ですが、花が咲きだすと庭園のような雰囲気になりそうです。

キリスト教ということで、十字架と納骨堂の蓋にイエズス会の紋章を彫刻しました。


今回の一番のポイントは張石、花壇の境界に、イタリアの斑岩 ポルフィド)を使用した点です。

お客様が打ち合わせに来られた際に、弊社事務所のポルフィド張りに関心を示されたことに加えて、
カトリックの中枢がローマということを鑑みれば、今回この石を使うこと以外考えられない!という
結論に至りご提案し、ご快諾いただきました。


どこか他の墓地とは異なる雰囲気が漂うカトリック墓地の中にあって、
ひときわ個性的なお墓を建てることができました。

K様ありがとうございました!





◆◇余談◆◇

今回の張石に使用したポルフィド、鹿児島市内でこんなところで使われています。

鹿児島市城山町

表通りを除く市立美術館を囲む道路(石畳)
鹿児島市本港新町

ドルフィンポート前護岸の遊歩道







































1936年創業 一級技能士の店
前迫石材 株式会社

〒891-0131 鹿児島市谷山港2丁目5-21(交通安全教育センター近く)
TEL 099-261-9000 FAX 099-261-9001

2015年6月27日土曜日

お墓ができるまで②

前回の続きです。


原石から、小さな塊に切られた石はここから寸法に合わせ切削していきます。



製品の厚みに合わせ切削
製品の高さに合わせ切削

製品の長さに合わせ切削
2~3の機械を経て、部材が揃いました。
切削された部材は研磨の工程へ。


研磨は粗い砥石から始まり、おおよそ6段階ほど経て仕上げられます。



広い面の対応に定評のあるROBO氏

休憩もせずに働き続ける猛者です。


手前にはすでに次の部材がスタンバイしています。

石材の赤い落書きのようなマーキングはしっかり砥石が当たっているか確認するために書いています。

側面の対応に定評のあるSIDE氏

ROBO氏同様フル回転です。

正面から光を当ててチェックしながら作業をしています。


もちろん人による研磨も行います。

細かいパーツや、曲線の加工があるものは人の手で磨きあげます。
















磨きが完了すれば、多くの部材はここで工場での工程は終了となります。

続く

2015年6月25日木曜日

お墓ができるまで①

3週間ぶりの投稿です。

梅雨のせいで良い完成写真が撮れずに、滞ってしまいました。


さて、現在、弊社工場では国産・万成石を使用した墓石の作成中です。
前回の投稿でも出てきた万成石です。

国産の石を使用して、100%自社での加工、施工となりますので、純国産墓石です。


そこで、お墓ができるまでを順次ご紹介していきたいと思います。



まずはお墓の寸法を確認し、無駄なく取れそうな原石を選別します。

石の場合、同じ山から採掘されたものでも、採った場所によって色味が異なる場合があるため、可能なら1つの塊で全部の部材を取ってしまうのが望ましいのです。

※1つの塊の中で色味が変わってしまうこともあるのですが。。。





石を選別したら、機械にセットします。

まずはワイヤーソーで表面を落として、次の工程の機械で切れる厚みまでカットしていきます。



約90センチの高さを、3時間ほどかけて、パカッと。

この時に石の表面に染みやクラックが入っていたら墓石材として使用するには限定されてしまうので、緊張の瞬間です。



ざっくりと小さな塊にされた石は次の工程へ進みます。

続く

2015年6月2日火曜日

お墓のリフォーム 劇的ビフォーアフター編

本日は弊社で施工いたしました、お墓のリフォーム例をご紹介させていただきます。

Before


本体のオレンジっぽい石は、鹿児島では古くからよく墓石材として使用されているほか、
鹿児島中央駅前の若き薩摩の群像や、大久保利通像の台座に使用されている、
万成(まんなり)石という 岡山県で採れる石です。

 若き薩摩の群像
後ろの西鹿児島駅舎に時代を感じますね。










大久保利通像
光の加減で白っぽく見えますが、同じ石です。










さて、お墓のリフォームです。

今回は、本体部分は既存のものを磨き直して再利用し、新たに外柵、土間を新設いたしました。
竿石の文字についても変更があったため、一度文字部分をスライスして新たに彫り直します。

それではご覧ください

After

















思わず何ということでしょう~と言わずにはいられない、
万成石本来の優しい桜色が見事に蘇り、高貴な気品が漂っています。


新設した部分は異なる石なのですが、うまく調和しています。

良い石は磨き直しするだけでここまで生まれ変わります。


墓じまいをして納骨堂に・・・とご検討されていた方も、
古いお墓を解体し、新たに建立を・・・とご検討されていた方も

ご先祖様が建立された墓石をリフォームするという選択もぜひご一考ください。

自社工場で手練れの職人が皆様の大切な墓石を蘇らせます!

そう、前迫ならね。


今回ご紹介した万成石のお話はまた今度じっくりと。


1936年創業 一級技能士の店
前迫石材 株式会社

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2015年6月1日月曜日

ブログ始めました

鹿児島市の前迫石材です。


最近は、インターネットで弊社のホームページをご覧になった方からお問い合わせをいただく機会も増えていますので、ホームページだけでは伝えきれない情報を本ブログを通して、フランクに、なるべく頻繁に発信していきたいと思います。

何かのきっかけでここに辿り着いた方にみていただければ幸いです。

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